対話と会話

2018年04月17日

社長になってから社員さんと1対1で話す機会が増えた。

コミュニケーションと称した1対1の会話にはもともと違和感がありつつ、必要なことであると自分に言い聞かせて行ってきた。何に違和感があったのかと言うと、私は話す側、社員さんはうなだれる側(笑)という構造が一向に変わらないのである。傾聴しているつもりでも、社員さんの言葉を後押ししたつもりでも、社員さんは納得しているのにもかかわらず、一向にしっくりとしたものにならない。

 

ダイアローグ”というものを聞き及び少し探りを入れてみたところ、それは開かれた場づくりを行い、 ”話を回す”ことのようである。(日本語訳は対話となるがしっくりこず)

開かれた場とは、参加者がその場に居てよい空気、発言しても良い空気、感じたことを発することが出来る場、互いを尊重し、そこから新しいことが生まれる場。のことである。会話や議論も必要であるが、それらでは生まれない何かワクワクしたものがそこにあると確信している。

 

社員さんとの1対1のコミュニケーションを中断して半年が過ぎた頃、話を聞いてほしいと求めてくるヒト、悶々と行き詰まるヒト、自由な発信で活き活きするヒト、発信しないヒトなど明確に個性が出て、社員さんどうしの摩擦も起きながらバランスを崩している。良い状況とはとても言えないが、個性が出てきていることを〇とし、これらのバランスをどのようにとっていくかが課題になりそうだ。

 

権限を使い鎮圧する、ではなく。

鎮めずバランスを取る、のである。

 

この対応策としてピーンと来たのが、ダイアローグであった。

数人で少し試してみたが、皆さんの顔が明るくなる手ごたえを得た。今後どのように形作っていくかが目下の課題ではあるが、仲間と共に今までとは違ったアプローチを実践していこうと思っている。

 

アンバランスなバランス。

 

私が憧れ、たどり着いてみたい領域なのである。

 

 

 

若い力が前に向かって行く