Who I am

2018年12月08日

「意味を創造し、アイデンティティを築く」

まさに私がここ数年葛藤してきたテーマであった。

アンドリュー・ソロモンのTEDでのスピーチを聞いた時は嬉しかった。

 

アンドリュー・ソロモンは、その作家人生を通じて、苦難を抱える人たちの生き様を語ってきました。ここで彼は、その内面に向き合い、子供時代の葛藤を語り、これまでに会った勇気ある人たちの話を紹介します。この感動的で時に底抜けに明るいトークで、ソロモンは最も苦しいときこそ、そこから意味を創り出すべきだと強く呼びかけます。

 

知的障がい者の父として22年を超えた。

長男が20歳を超えた頃、50歳を迎える自分にどう向き合うか、会社経営者としてこれからどのような会社の在り方を描いていくのか、といった事柄と真正面から向き合うことを始めた。

しがらみや迷いは消えず、父としてのプライベートと経営者としてのビジネスについては別物であると認識し、その狭間で葛藤していた。

 

Zenschoolに参加したのはそんな葛藤の中であった。

そこで気づかされたのは、「自分は何ものなのか?」という事であった。

「本当の自分を表現することを何故しないのですか?してはダメな理由はありますか?」

プライベートとビジネスは分けなければと考えていた私は迷った。

 

分ける理由が一切ないと感じてしまったのである。

 

そもそも父としての22年間は、他には代えがたい経験であり、苦しみも悲しみもあったが、人としての大きな気づきや喜びにも溢れていた。

そんな問いを立ててもらううちに自分自身への問いへとそれは変わっていった。

この過程が無かったならば、今の自分にはなっていなかったと思う。

 

現実を受け入れられず逃げたことや子供に怒りや苛立ちを覚えたこと、苦しんだり悲しんだり。

たったひとつのハグや笑顔で全てが報われる事実も自分自身は知っている。

”その時間に意味を創りだし立ち上がれ。” とアンドリュー・ソロモンは言っていた。

自分が数年前に気づいたことを後押しするように彼は言い、明確なワードで示してくれたのである。

 

もがき苦しんだ時間に意味を創りだすことによって、自分が今いる意味を知る。

それをアイデンティティとして生きることに自分が未来を歩き続ける意味があるのだと。

 

それを人に伝える必要があるのだと。

 

 

長男のルーティン”スチール缶ツブシ”

ほぼ同じ形状に素手で加工していく