纏い人
2018年12月20日
人は“なにか”を纏って生きている。
自分の経験則や他者と過ごした時間を。
寿命はあらかじめ決められていると聞く。
時間。すなわち命を削りながら生きている。
削られながら生かされている。
偶然はなく、全てが必然であるとも。
その人の今はその削り削られた時間の中に埋もれてはいない。
削ったものは血肉や衣(ころも)となりその人に纏う。
削ったものが何なのか?
なにに削られたのか?
過ぎてきた時間・空間の中で。
その深さや奥行きを表す纏い人に会ったとき
それは鮮明に映し出され、自分への鏡となる。
今その人がそこに居るのは
今を生きているからである。
思考を止めその人にこころ寄せる時
我が纏いに新たな灯がともる。
早川工業専属アーティスト” ao” の心の描写